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したたかな駆け引き [本]

 藤沢周平『夜消える』読了。

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 短編集。男と女の駆け引きを扱ったものが多いが、なんというか、女はよりしたたかに描かれている。別に悪いことではないけれど、江戸の昔から女は強かったんだなあ、と思わせられるストーリーが多い。表題作はちょっと、せつなくて。



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郷土作家 [本]

 篠田節子『沈黙の画布』読了。

沈黙の画布.jpg

 いつもながら、重厚。北陸にうずもれた芸術家を日の当たるところに引っ張り上げるという、一見日の打ちどころなく見える行為の影にいろいろな思惑や愛憎が渦巻いて……という最終的にはなかなかにドロドロした話。著作権者の反対とか役所の介入とか部数と価格の関係とか、身につまされる内容が多かったりして。



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タイトル借り [本]

 原宏一『ムボガ』読了。

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 あー、『床下仙人』の人かあ、って、確かに読んでいるんだけど、内容がよく思い出せない。すごく褒めてるのに。(http://6cats.blog.so-net.ne.jp/2014-02-18)やばい、確実にボケが来ている。
 若干ファンタジーめいた話だけれど、中年バンドとアフリカ人の出会いがとても面白かった。
 それにしても、いつも本の記録を書くときに、万が一これを読んでしまった人が変な先入観を持ったりネタバレしたりしないように、なるべく「読んだ」ことだけを記録しようとしているけれども、少しくらい筋を書いておかないと、全部忘れるなあ。やばい、やばい。


 瀬尾まいこ『戸村飯店青春100連発』読了。

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 いつもながら、ほのぼのと面白い。関西と関東の文化の違いもけっこう判ったりして。
 案外この兄弟みたいな人たち、いるよなあと思う。極端でないだけで。それにしても、お店の子供になったことがないのでよくわからないけど、家が店ってどういうものかなあ。これもすでにラジオドラマになっていました。いまどきラジオドラマっていうのがまたいいなあ。



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表紙で損 [本]

 田牧大和『ゑひもせず 基角と一蝶』読了。

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 丁寧に書きすぎてちょっとテンポをそいでいるように思えるが、まずまず面白かった。ただ、この表紙だと妙にBLくさく思えてしまって……こういうの、よせばいいのになあ。



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高いけど [本]

 御手洗瑞子『気仙沼ニッティング物語 いいものを編む会社』読了。

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 前々から気にはなっているけれど、手編みとはいえその値段の高さにどうにも手が出ません。でもねえ、やっていることはまっとうだし、すごいと思うんだよねえ。それに、ちゃんと買う人がいるわけなので、私ごときが手が出なくても、ちゃんとモデルとしては成功しているのだなあ。単なるサクセスストーリーではなく、地方のメリットやデメリットをきちんと書いていて、理路整然とした読みやすい本。



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ちょっと毛色が違うな [本]

 池井戸潤『金融探偵』読了。

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 これもまた連作短編銀行の破たんで無職になった元銀行員が主人公で、すべてがミステリ仕立て。だが、なんとなく消化不良な感じがしてしまう。謎解き後のところを極端に端折っているからかなあ。そのせいか、いつもの面白さがあまり出てこない気がする。チャレンジな感じはするけれども。



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ドラマの有無 [本]

 佐伯一麦『遠き山に日は落ちて』読了。

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 いつ盛り上がるのかなあ、いつ山が来るのかなあと思ったが、来なかった。仙台の作家さんで、舞台も蔵王近辺らしいので、訛や地名がほぼわかるという地元ノリがなければ、全然面白くはないのでした。こういう淡々とした私小説が好きな人もいるのかもしれないが。

 朝比奈あすか『天使はここに』読了。

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 こちらは、ファミレスを舞台として、比較的感情の起伏が少ない主人公を中心とした人間模様に、けっこう山あり谷ありのドラマがあって面白かった。仕事をするうえで必要なintegrityについて、考えさせられるところもあったし。



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どうしても泣ける内容 [本]

 重松清『その日のまえに』読了。

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 身近な人たちの死を見つめた連作短編。どうしたって、泣くよなあ、こういう内容じゃ。特に最初のやつが、小学生の時に小児がんで一人死んでいった友達を思わせて……この歳になると、親の悲しみがよく伝わってくるような。



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二匹の猫 [本]

 西加奈子『しずく』読了。

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 短編集。きゅんとくる話が多かったが(こう書いちゃうと表現なんだか安っぽいな)、中でも、仲の良かった二匹の猫が、恋人たちの別れとともに離れ離れになる話が泣けてしまった。決してウェットな書きぶりではないのに。



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悔しい限り [本]

 林家正蔵『四時から飲み』読了。

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 こぶ平のくせにといまだに思ってしまったりするが、江戸っ子で落語家のせがれでは、どうにも太刀打ちができない。単にグルメレポートになっていないのは、そのあたりのアドバンテージのせいかもしれない。でも、なんとなく悔しいから、この店に行きたいとは思わなかったりして。



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