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行司の世界 [本]

 鶴川健吉『すなまわり』読了。

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 作者が、実際に相撲部屋で行事をやったことがあるというのは新鮮だし、それでリアルな描写なんだ、と思う。が、ちょっとなあ。文体があまり好きじゃないのと、汚い部分をものすごーくリアルに汚くそのまま(過剰に?)描いていて、うえっとなる。純文的と言えば純文的だけれど、もう読まないかも。



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かなり、怖い [本]

 ブリジッド・オベール『マーチ博士の四人の息子』読了。

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 ミステリというかサスペンスというか、怖い、怖い。なんとなく想像していた結末とは違っていたし、映像化は難しいと思うけど、やってほしいな。結末がわかっていたら、きっと見られると思う。結末がわからなかったら、怖くて見ません、たぶん。

 井上ひさし講演第1集『名優 太宰治』を聴く。

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 1999年2月16日JTアートホールアフィニスで収録された講演。太宰治についての話だが、こりゃ、『惜別』はぜひとも読まなければならんな。とうとう生前にはお会いすることのなかった井上先生だが、やっぱり語り口、面白い。訥々としているようで、ユーモアがある! 当たり前か。

 井上ひさし講演第2集『作家の眼、創作の眼』を聴く。

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 2005年2月19日新宿住友ホールで収録された講演。
 第1集の方が内容的には面白いというか、得るものがたくさんあったように思うけれども、こちらもやはり聞いていたら引き込まれるな。ギャグの話は、なかなか語ってもらっただけでは伝わるものではないし、本人も苦労しているが、どんな視線を持ったらいいのか、どんなものを書こうと見つけていったらいいのかの話は、とても興味深かった。奥さんに逃げられたのもまた、ネタになってるし。

 吉村昭『見えない橋』読了。

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 短編集。全体的にひんやりと冷たい雰囲気。死の陰も濃く、暗くてめいるが、なんとなく、「え? ここで終わり?」みたいな短編小説が集まっているが、さすがにうまくて、読ませられる。



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大河ロマン! [本]

 東山彰良『流』読了。

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 言わずと知れた直木賞受賞作。骨太で飽きさせず、歴史の流れも感じるすごい作品。なんかうまく感想が書けない。映画化するならこういう作品でしょう、と思うけど、撮ろうと思ったら大変だな。ある意味、作者が日本にいるから書ける作品なのかも。



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武辺者 [本]

 安部龍太郎『生きて候(上・下)』読了。

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『葉隠物語』『等伯』に比べると、ちょっとなあとは思うけれど、スピード感・エンタメ感ともにもちろん標準以上で……主人公の本多政重のことが、あんまりよくわかっていないからかなあ。もう一つ乗り切れませんでした。



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スリリング過ぎる [本]

 角田光代『森に眠る魚』読了。

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 最後はほとんどホラーのような味わいさえある。みんな、自分のしていることが愚かしいこともわかっているのに、やっぱりやめられずにどんどん引きずられて行く恐ろしさ。動物なら、子育てで他人のことわが子を引き比べたり、暮らしの違いを羨んだりしないんだろうけどなあ。ママ友、怖い。やったことないけど。



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女いくさ [本]

 葉室麟『冬姫』読了。

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 戦国時代のお姫様になんか、生まれるもんじゃないなあ、と。命を懸けたいけず合戦みたいのが、面白くもあり醜くもあり。冬姫は一本気合が入っていていいヒロインだとは思うけれど、こんな山田風太郎要素がたくさん入った書き方をする作者さんだとは思っていなかった。


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団地 [本]

 柴田よしき『いつか響く足音』読了。

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 おそらく、多摩ニュータウンか高島平か、みたいな昔一世を風靡した団地に、今どんな人たちがすんでいるのだろうと想像したことによって生み出された作品。なんかなあ、リアリティがあるんだよなあ。昔はあこがれの暮らしだった団地暮らしが、一周回ってまた何か……ちょっといい感じになってきたのかしら。せつないし、現実はこんなものよりとても厳しそうだけれど。



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意外? な残虐さ [本]

 神坂次郎『おかしな大名たち』読了。

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 なんとなく、昔の永井路子先生の『歴史をさわがせた女たち』的な感じを考えていたら、なんだかひどい人ばかりだった。にしても、がんじがらめに武家諸法度(?)で縛られていたあの時代に、ずいぶんと好き勝手をしていた大名がいたものだ。末路は様々で、成敗されている者もいるが、どうなのかなー、日本人としては自由なやり方をした、と見るべきなのか、それとも日ごろのうっぷんが噴き出るほどの屈託が常にあったとみるべきか。というわけで、読んでいてそんなに楽しくはなかったりして。



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リアルな移住 [本]

 内澤旬子『漂うままに島に着き』読了。

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 乳がんになり、治療して、離婚して、都会を捨てて小豆島に……シチュエーションはともかく、あこがれの田舎暮らし・離島暮らしを実践している作者は、歳もさほど変わらない。けどやっぱ、プロパンガスが嫌だなんて言っている人間に、田舎暮らしなんて無理なのかなあ。この人みたいに、狩猟免許取って獲物さばいて……なんていうのもちょっとなあ、と思うし。本当の田舎暮らし、やはりけっこう厳しそう。
 でも、『八日目の蝉』の主人公も最後にはたどり着いたけど、小豆島って、よそ者には比較的優しいのかも。



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身勝手な男 [本]

 曽野綾子『無名碑(上・下)』読了。

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 せっかく只見線に乗って、田子倉ダムの史料館なんかを見たので、読んでみようと思ったのだが、別に田子倉ダムだけの話ではなく、あの時代に田子倉ダム、名神高速道路などの土木工事をした人の話だった。それにしても、主人公の身勝手さには恐れ入るが、それを許している女連中も……時代だなあ。


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