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市井のテロリズム [本]

 貫井徳郎『私に似た人』読了。

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 直木賞候補作で、受賞は逃しているが、とてもよくできた連作短編。途中けっこうぞっとする場面が多くて、最後の話でなんとなく救われるという展開。ただ、小口テロの大元がこの人っていう展開は、ちょっと無理があるような……。何にしても、かなり面白かったので、〇だけれど。

 額賀澪『ヒトリコ』読了。

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 昔自転車で回った霞ヶ浦周辺に住んでいる作者。そして、学生時代の最初の下宿で一緒になった茨城から来た先輩の言葉、「それ、ごじゃっぺでしょう?」がたくさん出てきて懐かしい。ただのいじめ・いじめられではなく、「関わりたくない人には関わらなくていい」というスタンスを貫く少女というのは、それはそれで立派だし、変に慣れ合いの大団円になっていないところが面白いかも。

 竹宮恵子『少年の名はジルベール』読了。

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 元祖BL。今はすっかり大御所になられて、大学で教えたりもされているが、確かに70年代にあの内容で少女漫画に掲載しようとしたら、たいへんな物議だろうなあ。しかし、あの名作『ファラオの墓』が、『風木』を掲載させるための布石だったとは! 周囲の漫画家さんにも懐かしい大御所の名前がずらりで、好きな人にはたまらない。でも、☆内すずえ先生とか文☆今日子先生とかは名前が出ていなかった。派閥もあったりしたのかなー。それにしても、やっぱり萩尾望都先生は当時から別格扱いだったのね。


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